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魔法の言葉

家業の鉄工所の仕事をはじめて14年。

正直自分には合わないとか、やめたいとか、色んな気持ちになった事もありました。

高2の春、男3兄弟の次男が大学に行き、家を離れ、その半年後、長男が結婚して家を離れ、三男である私は決心しました。


『家を継ごう』


普通科の高校にいたけど、先に目的があった訳ではなかったので、そう思ったのかも知れません。

それ以降、卒業後、機械の勉強ができるところに2年間通いました。

卒業とともに、家業の鉄工所へ入社。

学校ではならってないこと、

そう、習ってない事の方が多い、もっと言えばほとんどが習ってはない事が現場では起きる事に気付くのに、たいして時間はかかりませんでした。

仕事がうまくいかない、思うようにできない、うまくならない、
色んな場面に遭遇し、それでも『自分が決めたんだから』の気持ちが切れる事なく、今日まで来ました。


それはきっと家族の支えがあってこその事だと思います。


でも、それ以外に、私を助けてくれる人達がいます。








それは…



近所の『おじちゃん』『おばちゃん』達です。

もちろんもっともっと色んな人達が私のまわりにいて支えてくださってますが、今回は限定で…


自営業なので定時があるようでないような。
仕事内容も機械修理が多いので、どうしてもその日に仕上げなければいけない時もあります。

作業時間も遅くなり、うまく作業が進まない時もあります。
すると、イライラもします。

そうなると悪循環でやる気までなくなってきます。

焦っては何事もうまくいきません。
わかっていても冷静な判断をくだすには時間が要ります。






そんな時、私の心を癒す『魔法の言葉』があるんです。

それを発する人達こそ近所の

『おじちゃん』『おばちゃん』です。


工場の前でイライラしている時に限った訳ではないですが、私の前を『おじちゃん』『おばちゃん』は、てくてく歩いていきます、はて、田んぼの水を見に行った帰りなのか、夕方の散歩なのかはわかりません。


あ~イライラするとか、思っている時、黙々と仕事をしている私に、ある言葉を『おじちゃん』『おばちゃん』達からかけられます。


それは









『お~い、もうしまおうでぇ~』







これです。


これが『魔法の言葉』です。



色んな方に、こんな風な言葉をほぼ毎日のようにかけていただいています。

しまおうとは、『早く終われよ』って言われている訳です、

『こっちだってできたらしまってるゎ』って言い出しそうですが、私はこの『もうしまおうで』がとても好きなんです。



もし、都会であれば、ない事かも知れないと思ってしまいます。(推測ですが)


どんなにイライラしていてもこの言葉を聞くと心がリセットします。
『おおきに、これ終わったらしまうゎ~』

なんて、余裕かまして。

でもそれが本当に心を軽くしてくれるんです。


すごく心に響きます。



隣の部屋に住んでいる人の顔も知らない、そんな事が都会ではあります。

そんなの寂しすぎる事です。


うまく言えませんが、人は一人では生きていけません
今の世の中は、暮らしが豊かになったからかも知れないけど、心は貧しくなっって…


この田舎でもそれがすすんでいるところ、いや、人達もいるでしょう。

こんな小さな小さな言葉のやり取りが、集まり、そしてお互いのコミュニケーションになり、そしてそれが大きくなり地域を作り、そしてそれが大きな町をつくっていくのではないだろうか。

大袈裟かも知れないけど、人と人との会話、挨拶、礼儀、等すべてにおいて最近、おかしな方向になっている気がします。



自分は自分、人は人、そんなものかな?

と考えているうちにまたイライラしてしまいそうです。
みんなそうなのか?


いや、そんなはずはない。



少なくとも私に声をかけてくれる『おじちゃん』『おばちゃん』達はそうは思ってないであろう。

私はそう思います。

そして同じように私も地域や色んな場所で出会った人達とのちょっとした会話や挨拶等を大事にしたいとおもってます。


それによってきっと何かが生まれると信じてます。


元気な町は小さな小さな事から始まるのかもしれませんね。


そう信じて、あの言葉が聞こえる工場で今日も仕事をしました。




『もうしまおうで~』





今日も一日終われました、
ありがとう、『おじちゃん』『おばちゃん』
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プロフィール

かずまっち

Author:かずまっち
鉄工所の2代目である作者『かずまっち』が日々の業務内容などなど、赤裸々に書いています。

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